2011年8月30日火曜日

演奏者紹介 スティーブ・オダ & タイ・バーホー


Tabla & Sarode - Ty Burhoe & Steve Oda





今回ゲスト出演のスティーブ・オダさんとタイさんの演奏動画です。

スティーブさんは日系3世のカナダ人。見た目は日本人そのものですが、日本語はほとんど話せません。戦時中に収容所でスパイと疑われるのをおそれたご両親が、子供だったスティーブさんには一切日本語を教えなかったそうです。スティーブさんのおじいさんがカナダに渡り、ご両親の代では1度も日本に帰ってくることはなかったそう。スティーブさんご自身も60歳を超えて初めて日本の土を踏みました。

子供の頃からジャズギターを学びんでいたスティーブさんは20代の頃にインド音楽と出会います。アメリカ西海岸にインド音楽の学校を開講していたサロードの巨匠アリ・アクバル・カーンに師事したのが1973年のこと。以降、40年近くにわたり師の元で学び、多くの音楽的財産を受け継いでいきます。

もの静かで微笑みを絶やさず、感謝と謙虚さに包まれたスティーブさんですが、ひとたび楽器を持つと、深く、強く流れだすその美しい音楽の奔流はとどまることを知りません。伝説的な巨匠の魂を受け継ぐ、素晴らしい演奏者です。

そのスティーブさんを日本に初めて連れてきてくれたのが、タイ・バーホーです。タブラの巨匠でU-zhaanの師匠でもあるザキール・フセインのツアーマネージャーを務める、ナイスガイです。ヨギであり「音のヨガ」と題したタブラを使った彼独自のワークショップも世界的に大変人気があります。

即興で演奏されるインド音楽は、当日になるまでどんなラーガが演奏されるか明らかにされません。スティーブさんとタイ、2人のイキのあった演奏をお楽しみに!

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